メガロコープ茨木Ⅱリノベーション Vol.1
それは築40年以上経過したマンションでした
築年数が古いと、いろんな所が現代とズレています。
設備はもちろんの事、間取りさえも現代のライフスタイルでは使いようがない空間になっています。いたるところに「これじゃない」がいっぱい。これを解決し、現代のライフスタイルに合わせることができればプロジェクトは成功するでしょう。
これから始まるリノベーションPJ(プロジェクト)、見守ってください。
問題解決型リノベーション
私がこの物件の内部を初めて見たのは、2017年11月。いつものように、毎朝の日課である不動産情報に目をやると
「まだ売れ残っている」
3ヶ月以上前から売れていない中古マンション。目をつけていた。
「値段が合えば弊社で買取りさせてほしい」
意を決して仲介業者さんに連絡をしてみた。担当者は外出しており、折り返しの電話を待った。やがて、数時間して担当営業マンが当社を訪問してくれた。
「売主さんがシブいのであまり下がりませんが、チャレンジしてみる価値はあります」
「では、買付証明書を今ここで書きます。ぜひチャレンジしてください。それと合わせて内部を拝見させてください」
マンションの名前は「メガロコープ茨木Ⅱ」JR茨木駅と阪急南茨木駅(当社のある場所)のちょうど中間にあり、目の前にスーパーがある良い立地だ。そして学校区も茨木市屈指の人気校区である。私は賃貸営業マン時代に分譲賃貸で出ているこのマンションの1室を何度も案内していたので、おおよその見当はついていた。
内見に行った。最初に目についたのは、共用廊下に各部屋ごとに用意されている物置。内回廊式の共用廊下は幅が広いがこの物置で視界が遮られて、お世辞にもスカッとはしていない。昨年見に行った軍艦島のRCマンションとまでは言い過ぎか。
室内。これは予想よりきれいではあった。後でわかるのだが、売主様はこの部屋を事務所として使用していたそうだ。このままでも使えないこともないと思う。
ただ、やはり間取りが酷い。分譲時の4DKから3LDKに変更してはいるが、廊下の無い、全ての部屋がつながっている間取り。これでは現代のライフスタイルには合わないし、購入する顧客もいないだろう。玄関も内開きのドアで非常に狭く、訪問客や宅配業者に家の中を全て見通されるような玄関である。
全ての間仕切りを撤去し、設備も全て入れ替える。床も壁も天井も全て交換。和室も洋室にする。だが、排水とガスの配管は工夫がいると思われる。
大まかなイメージをもってとりあえず帰社。早速作図してみる。
次回VOL.2はマンションの問題を解決できる間取りについてお書きします!
関連した記事を読む
- 2021/11/26
- 2021/11/16
- 2021/11/15
- 2020/08/15