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2020年04月21日
ニュース

新型コロナウイルスと家賃

収入激減。家賃はどうなる?

正しい知識でトラブル回避。そして今できる対策は?

緊急事態宣言の日本。家賃はどうなるのか

新型コロナウイルスの影響で、日本は全土で緊急事態宣言が発令されました。(令和2年4月21日現在)

有史以来、人類は未知のウイルスと闘ってきました。その度に多くの犠牲をはらい、学び、克服してきました。今回もいずれは人類の英知で勝利する日が来ると私は信じています。そしてその日が一日も早く来ることをみんなで神様に祈りましょう。

さて、経済が停滞してしまい、リーマンショック以上の不況と言われている状況です。皆さんの(私の会社も)収入は激減していると思います。

こんな時に家賃はどうなるんでしょう。

収入が安定しているときは、あまり気にならないと思いますが、収入が減ったときに一番最初に重荷になるのが家賃です。家賃は固定費です。毎月必ず一定の金額を支払いしなくてはいけません。食費や交際費は節約して減額することができますが、家賃はそうはいきません。

現時点での家賃について

結論から申し上げますと、家賃は通常通りお支払いが必要です。(令和2年4月21日現在)免除・猶予・減額を家主に強制する法律はありません。

飲食店などのテナントについては、国土交通省が3月31日に貸主に対して支払いの猶予などに応じるように配慮と要請という、ゆる~いお願いをしています。強制力はありませんし、罰則規定もありません。が、免除した分の賃料は損金処理できるとされています。

住居に関しては、今現在まったくそのような動きはありません。

家賃が遅れるとどうなる?ちゃんと知っておこう

怖い話ですが、家賃が遅れるとどうなるのか、ちゃんと知っておきましょう。これからお話しするようなことにならないように、真剣に家賃のことを考えてほしいんです。

支払いが遅れると滞納となり、督促という作業に入ります。保証会社に加入されている方は保証会社から通知が来ます。

この時点で、連帯保証人さんがいる場合は、何の予告もなく、本人に通知する必要もなくいきなり連帯保証人に連絡が行っても文句言えません。そして、本人が知らないところで連帯保証人に支払いを求めることも可能なんです。そういう法律なんです・・・

親御さんが連帯保証人というパターンが多いと思いますが、要らぬ心配をかけてしまうことになってしまいます。

そして一定の期間督促をして、それでも支払いに応じていただけない場合、訴訟になります。要件を満たしていれば、粛々と強制退去の手続きが進みます。ここまできたら、情ではなく手続きです。容赦ありません・・・そして強制退去で明け渡しとなります。もちろん、滞納分の費用は裁判で支払い命令が出ます。

ざっくりと、こんな流れなんですが、最後まで行ってしまうとかなりヘビーです。こうならないためには、どうすればいいでしょうか?

①行政に相談してみる

家賃の支払いが苦しい時には、まず行政に相談してみましょう。

行政が賃借人に代わって、原則3ヶ月間賃料を支払ってくれる制度があります。4月20日から対象者を拡充していますので、一度相談してみてはどうでしょうか?

https://www.mhlw.go.jp/content/000605807.pdf

例えば茨木市では

https://www.city.ibaraki.osaka.jp/kikou/kenkof/soudanshien/menu/seikatsu_shien/1434352823652.html

まだ4月20日からの対象者拡充にHPが追い付いていませんが、窓口で聞いてみるといいと思います。

次に、現金の貸付制度もあります。

https://www.city.ibaraki.osaka.jp/saigai/shingatacoronavirusinformation/shienjouhousonota/47342.html

https://www.city.ibaraki.osaka.jp/saigai/shingatacoronavirusinformation/shienjouhousonota/47034.html

政府給付金以外にもこんな制度があるんですね。

家賃滞納は、保証会社に履歴として残ります。次の引っ越しの入居審査に影響を及ぼしたりもします。そうなると住居のランクを落とさざるを得なくなったりして、希望の物件に入居できなくなってしまいます。

早めの相談が大切ですね!お住いの市役所や区役所に相談してみてください。

②家主さん・管理会社に相談する

家主に家賃を減免や猶予する義務はありません。これを大前提に理解したうえで、家主さんや管理会社に相談(お願い)してみるのも一つの手です。余裕のある家主さんなら、支払い猶予してくれるかもしれません。

ただ、あくまでも「お願い」です。お願いされる側の気持ちを考えて、丁寧にお願いしてみましょう。決して「コロナのせいだから家賃免除するのが当たり前」のような横柄な態度はやめましょう。みんな困っているんです。家主さんも例外ではありません。

やんわりと、賃料免除分は税務上「損金計上」されるということも・・・伝えにくいなぁ・・・

家主さんの思考としては、「ここで緩めたら、この人はどんどんルーズになるのでは?」とか、「このまま滞納が続いて大変なことになるのでは?」ということを考えます。なので、自分の現在の状況、今後の収入の見通しを明確にお伝えしましょう。

例えば、2ヶ月猶予をしてもらって、その間に転職する。転職した報告も家主さんにする。3ヶ月目から今までの賃料に5,000円上乗せして返済する。転職できなかった場合は、お支払いして自主的に退去します・・・とかですね。あくまでも例です。

猶予や減免に関して、支払い時期や方法などを明記した書面をかわしてキッチリと約定する、などの誠意を見せるのが良いと思います。

③引っ越しでレベルダウンする

賃料の安いところへの転居も考えないといけないかもしれません。

風呂トイレセパレートにこだわったお部屋から、3点ユニットの物件へ・・・収入の身の丈に合った家賃の物件に住むのが基本です。今の自分の収入と今後の見通しを考えて賢明な判断をするべきです。

捲土重来を期する。何も恥ずかしい事ではありません。むしろ現実的で、称賛されることです。

実家へ戻る。これもいいでしょう。

断捨離をして狭い物件に移る。シンプルライフに徹するのも素敵です。

経済の先行きが不透明な中、収入があるうちに動いてしまうのも有りですね!

 

 

以上、この非常時における家賃のあれこれを書きました。今後の状況次第では、追加の生活支援策が出ると思います。行政のHPなどをこまめにチェックしてください。

一言いいたいのは、毎日くだらないコメンテーターのくだらない喋りを垂れ流しているTV番組。大切なのはこういう支援策をもっとお知らせすることだと思います。政府を批判することや、他国との違いを論ずることや、研究者でもない人がウイルスのことを論ずる時間があるなら、今、現実に困っている人に、今ある制度・今活用できる制度を紹介することが一番大切ではないでしょうか?

皆さん、手洗いうがいを徹底して、外出を控えて静かに闘いましょう!

この記事を書いた人
村田 哲夫 ムラタ テツオ
村田 哲夫
ブライトハウス代表の村田です。土木建築業界に14年、大手不動産仲介会社で14年の経験を積んで独立しました。 私は建築業界が長かったので、普通の不動産屋さんとは違う目線でお役にたてることがあると思います。 主に売買仲介、古家再生、買取再販、リフォーム、投資販売、管理を担当しています。 丁寧をモットーに、お客様のお役にたてるように精一杯頑張ります。
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